武智  功

研究員名     : 武智 功 (Isao Takechi)

職   業 : 奈良大学 総合研究所 参事

研究テーマ  :  歴史・文化をふまえた地域の活性化

(新しい伝統行事の創出)

昨年に引き続き、『延喜式』神名帳記載の古社で水の神を祀る事で知られる丹生川上神社3社の新たな祭礼「吉野・丹生川上 水まつり」を通して、日本の文化を活かした地域の活性化を考えた。

また研究テーマに関連して、古代の「七夕」行事に基づく新たな行事の検討を行った。

具体的な活動成果について:

7月に丹生川上神社(中社)で第5回「吉野 丹生川上水まつり」を斎行。通例の祭礼行事以外に、鳥船・雄健・気吹行事などを含めた正式な禊の行法に基づく「丹生川上・禊(みそぎ)行事」を行い、多くの人々に古来の伝統的神道行事を体感してもらうことができた。

また関連した内容で、当研究所の第1回フォーラムを実施(研究報告「新たな祭礼の創始と展開-吉野・丹生川上水まつり」/丹生川上神社・日下康寛宮司による講演「丹生川上神社の歴史と水まつり」/奈良民俗文化研究所・鹿谷勲代表を交えたディスカッション「歴史・文化を活かす-新たなものと失われたものの再生」)。

研究論文「古代の〝七夕行事〟による新たな伝統行事の方向性について」(平成30年12月)

まら県教育振興会「やまと」483号 2017.10・11号掲載